2012年4月27日金曜日

アメリカへ出かける準備ができました。以下に、米国人への詩人のメッセージです
*Message to the Women and Men of the U.S.http://www.youtube.com/watch?v=9yU6vIP1Qsw
*27. 5. 2012 Immemorial Day- No Peace for Militarized US http://readersupportednews.org/opinion2/282-98/11629-focus-immemorial-day-no-peace-for-militarized-us

2012年4月24日火曜日

*麻薬戦争の被害者の数がしれないのに議員達が一年をかけて市民社会が準備してきた「被害者法」をボイコットしようとしている。だから、「Sí, a la Ley General de víctimashttp://tvolucion.esmas.com/foro-tv/el-mananero/169582/la-opinion-emilio-lvarez-icaza
*上院議員はこの法律を承認したことによってMovimiento por la paz con justicia y dignidad との約束を守ったことになる。今度、下院議員の番です。数日後に、この法が成立されるかどうかわらるのである。
*http://noticierostelevisa.esmas.com/especiales/435188/en-que-consiste-ley-general-victimas/
*http://aristeguinoticias.com/el-senado-aprueba-por-unanimidad-la-ley-general-de-victimas/?utm_source=twitter.com&utm_medium=tweet&utm_campaign=mexico
*http://www.noticiasmvs.com/entrevistas/primera-emision-con-carmen-aristegui/jose-gonzalez-morfin-presidente-del-senado-506.html
*http://movimientoporlapaz.mx/2012/04/27/ley-general-de-victimas-y-ausencia-de-estado-de-derecho/
*http://www.eluniversalmas.com.mx/editoriales/2012/04/58214.php


2012年4月21日土曜日


チアパス州レフォルマ市で、警官達は家宅捜査の令状無しに彼の家に押し入り、逮捕状が無しに彼を捕まえた。しかも彼が無抵抗であったにも関わらず、警察官は彼に暴行を加えた。鎖を外された警察犬は彼の手や腕、体にいくつもの噛み傷を残した。銃床による殴打により彼のあばら骨は二本折れ、そしてその骨は彼の肺に突き刺さった。彼の背中にはブーツで蹴られた跡も痣として残っていた。

警察署に向っている最中に警察官達は彼に異変に気付き、彼をの中央病院まで運んだが、手遅れだった。

4月11日水曜日の夜に拷問によって殺されたガブリエル・ドミンゲス=エスコベド(33)は犯人ではなかった。警察に追われていた本物の犯人が彼の家の隣にある空き地で姿をくらませただけだった。ガブリエルは妻のカルメンと8歳の障害児の娘を残してこの世を去った。

チアパス州の政府はこの事件について何らかの責任をとるのだろうか

暴行を加えた、州と市の警察官達の名前は既に公になっていて、レフォルマ市の人々は憤慨している。先週の金曜日に行われたガブリエルの葬式は抗議デモで幕を閉じた

この事件も、責任が問われることなく終わってしまうのだろうか。ガブリエルの妹のシルビアが手にしている写真には暴行後の兄の姿が写っている。
15.4.2012 Investigan a policías en Chiapas por tortura y muerte de un hombre http://www.proceso.com.mx/?p=304433


*(Otros ejemplos de impunidad) 25.8.2012 La pesadilla de perder a toda su familia en Chihuahua http://www.animalpolitico.com/2012/05/la-pesadilla-de-perder-a-toda-su-familia-en-chihuahua/

2012年3月26日月曜日

A UN AÑO DEL NACIMIENTO DEL MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD (CONFERENCIA)

第97回メキシコ学勉強会のお知らせ
メキシコ学勉強会はとにかくメキシコが好き!という人が集まって、おおよそ月1回のペースで、メキシコに関して様々なテーマで、話し合う集まりです。話し合うテーマは政治・経済・社会・文化等々、それこそ何でもあり。各人がそれぞれ興味のあるテーマについて調べて発表し、それに基づいてディスカッションしたり、時には外部からゲストをお招きして、そのお話を聞く回もあります。勉強会を通して、自分とは異なった視点からのメキシコや、知らなかったメキシコ、もっと面白いメキシコに出会っていく場になればと、考えています。メーリングリストに登録され、会員になって毎回参加するのも、興味のある回のみに飛び入り参加するのも、自由。会費は各回、会場費実費の400円のみ。皆さんの参加を、是非是非、お待ちしております。

「“MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD”の誕生から1年:国家非常事態にいかに対応するか」

MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD」は2011年3月28日に誕生した。きっかけは詩人バビエル・シシリアの息子の拉致と殺害である。メキシコの治安が悪化し、深刻化することへの危機感を誰もが持っていたものの、この市民運動が登場するまでは、誰もが今の危機にどう対応すべきか見いだせなかった。
MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD」が登場するまでは政府は国民に対して「マフィアを倒すのに全力を尽くしている」と繰り返し宣伝し、死者の殆どがマフィアか軍・警察側と説明していた。政府の「勧善懲悪」的なシナリオの「臭さ」に呆れるものの、誰もが正確に国で起きていることを説明できなかったのである。
MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD」の一番の功績と言えば、なんと言っても「被害者」に光を当てたことである。「南」と「北」への二つのキャラバンを企画したことで、国中に麻薬戦争に巻き込まれて死んだ、あるいは失踪した数知れない市民がいることを証明したことである。さらに政府の「マフィア対決戦略」が誤っていることを明らかにしたことである。
メキシコ学勉強会の皆様に、ここ一年の「MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD」の歩みと、これからの計画についてお伝えしたいと思います。ぜひともいらっしゃる前に、http://peaceformexico.blogspot.com/ を覗いて下さい。『メキシコにおける抑圧のパラドックス』という記事と「メキシコの麻薬戦争の中の行方不明者」というビデオが参考になると思います。
「メキシコに平和をグロバール・ネットワーク」とは海外に住むメキシコ人が築いたネットワークです。「MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD」を支える目的で築いたものです。

関連ビデオ 
*Sueño: el hijo del poeta 
http://www.youtube.com/watch?v=5q30f4EH_TQ&feature=youtu.be
*MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD -UN AÑO-
http://youtu.be/7FYFHL70OSY


発題=Marta Valderíos (メキシコに平和をグロバール・ネットワーク[ジャパン])
日時=2012年4月16日(月)19時~21時
会場=千代田区和泉橋区民館5階洋室D
JR秋葉原駅昭和通り口下車、駅前の昭和通りを岩本町方向に歩き、最初の信号を渡って右折。書泉ブックタワー隣り。駅からから徒歩3分くらいの距離。書泉の大きなビルを目指せば、すぐわかります。
会費=400円

お問い合わせは、土方美雄 hijikata@kt.rim.or.jp まで。

2012年2月27日月曜日

EL VAQUERO GALACTICO (銀河のカウボーイ)


この26歳の青年は銅像に扮してのパフォーマンスが人気を呼んでいた大道芸人で、メキシコ中を旅しながら人通りの多い広場などで芸をしていました。

モンテレイ(Monterrey)市へやってきた彼は警察官に「許可証を見せろ」と言われました。彼は許可証を持っていなかったので、警察署へ連れて行かれました。しかし、警察官は彼に許可証の手続きをさせるためではなく袖の下を要求する為に連行したのです。

宇宙のカウボーイ姿に扮していた彼はテレビの注意を引きました。Youtubeでは彼のVaquero Galactico(銀河のカウボーイの意)の映像を見ることができます。彼は大道芸人らしく、警察署でもテレビカメラの前でも自分の芸を演じました。当時のテレビ関係者達は彼に同情する気持ちを示していました。番組の中では「警察は真面目な仕事人を警察署へ連れていくぐらいなら、とっとと犯罪者達を捕まえて欲しいものだ」「真面目に仕事をする気持ちを持った人に許可証を与えてやったらどうでしょう」「袖の下を払うことを拒否した理由で若者が警察に虐められているでしょう」などの発言が見られました。

その後、この青年は住んでいた部屋へ帰り、事件は一件落着と思われました。が、数日後、彼と他の二人の男性が三台のパトカーに連れて行かれ、その後二度と姿を見せることがありませんでした。

息子が逮捕されたと聞いた彼の両親は心配して、メキシコ市から飛行機でモンテレイ市へ飛んでいきました。

モンテレイ市に着いた彼の両親は警察署に出向きましたが、担当者は調書さえ取ろうとはしませんでした。ピストルをちらつかせ、息子を連れて行ったパトカーのナンバーを記そうとはしないのでした。

結局、別件で逮捕された警官の証言によってVaquero Galacticoが確かに警官に連れ去られたことが分かりましたが、それまでに彼の両親は何回もモンテレイ市へ無駄足を運んだのです

当局にはやる気がありません。原因はいくつかあります。一つは、自分にとって都合の悪い事件は調べたくないこと。もう一つは彼らが仕事らしい仕事をやったことがないということです。

不安と悲しみで一杯のVaquero Galacticoの両親がモンテレイ市を訪れる時、彼らはグスターボ カスタニェダ・プエンテス(Gustavo Castañeda Puentes)の両親から元気をもらいます。Gustavo君とVaquero Galacticoは同じ時に同じ警官に拉致されたことが明らかになっています。Gustavo君の家族とVaquero Galacticoの家族は互いに励まし合っています。

「正義と尊厳の為の平和運動(MOVIMIENTO POR LA PAZ CON JUSTICIA Y DIGNIDAD)」が登場した時、Vaquero Galacticoの両親はこの運動に参加し、悲しみに暮れている他の多くの家族と出会いました。

「正義と尊厳の為の平和運動」は何度もモンテレイ市へプレッシャーを掛けに行っています。Vaquero GalacticoとGustavo君の家族の戦いは続いています。また他の被害者の戦いも続いています。加害者はこの二件を見る限り、暴力集団に限りません。暴力集団は警官や軍人などと手を組んでいるのです。

http://youtu.be/MumRf8zBx2Y

2012年1月9日月曜日

メキシコにおける抑圧のパラドックス


Edgardo Buscaglia "La paradoja de la represión"(Edgardo Buscaglia) Casa América. Madrid, España.17.6.2011
エッドガルド・ブスカグリア  「メキシコにおける抑圧のパラドックス」
和訳 Ryu HASEGAWA (アジア記者クラブ通信 234号 201215日号掲載)

ここで二つの重要な側面に触れたいと思います。

第一に、我々が調査した世界中の様々な組織的な犯罪は、未だ科学的に十分に把握できていない程の複雑な要因が絡み合って成りたっているということです。

その中で我々が国連や欧州連合(EUからの多くの支援を受けながら行ってきた、107ヶ国、68に及ぶ研究チームの長年の調査によって明らかにされた要因は実に多様なものです。

組織犯罪の異常な肥大や発生の原因として様々な政治的、社会的、経済的要因や市場のグローバル化などが挙げられます。グローバル化にも暗い側面があるわけです。

テクノロジーの発展もまたそれらに影響を及ぼしています。しかしながらメキシコの場合、組織的かつ過激的な暴力は、非常に興味深い具体的な要因を通じて起こってきたものです。 

今日、グローバル化によりかつて存在していた障壁が崩れたことにより、麻薬取引や人身売買等の不法かつ犯罪的な取引は40年前と比べ遙かに容易なものになってしまったのです。

例えば、アフリカの場合、暴力集団は国家権力の不在によって形成されてきたわけですが、それに対しメキシコの場合、暴力集団が成長し繁栄してきた背後に、それらを利用する何十年も続いた一党独裁政権の存在がありましたそれらの事実は近年出版された様々な研究によって明らかになっています。

一党独裁政権が何十年にも渡り暴力集団を利用してきたことはその当時のボス中のボス、ミゲル・アンヘル・フェリックス=ガジャルド(Miguel Angel Felix Gallardo)のケースによって証明されています。フェリックス=ガジャルドは、現在猛威をふるっている多くの暴力集団を何十年にも渡り支配してきたのです。しかし、メキシコの政治の転換期にそれらのグループは散らばり、やがて競争を始めました。政治の推移期はメキシコに良い面と悪い面をもたらしたのです。

つまり、メキシコの政治が民主化し、その中で多くの党が、州をはじめ、市町村の座を争うようになったということです。

様々な犯罪組織は、政治的、経済的、社会的領域に及んでいた一党独裁体制の権力の元でそれなりに管理されていました。しかし一党独裁体制の消滅後、それらの暴力集団は権力と共に分散していきました。
そして現在、選挙資金の管理や市町村の資産管理、また政党の構成員を政治的に統制するための適切な制度が不在の中、様々な政党は無秩序な手段で、権力を巡り互いに争っているのです。

メキシコ総合会計監査院の刊行物を読めばこれらの事実が私の単なる想像ではないことが容易に判断出来るでしょう。市町村長が任期を終えた後、政府からの給付金で購入したトラックや車をそのまま自宅に持ち帰ってしまうなどの、政治的腐敗の報告は日々メキシコで公表されているのです。

ここに深刻な問題があります。この「選挙制度」により過去、単に政府により運営されていた犯罪組織は、市町村が政治的に孤立しているところに目をつけました。市町村が選挙活動のための資金調達を、公式もしくは非公式な手段でやりくりする中で、その政治プロセスに介入し、逆に運営する側にまわったのです.

現在、メキシコ国家は百を超す政治グループに分裂しています。そうして、各グループはそれぞれ違う暴力集団により支配されています。Nuevo León州の警察の一部はロス・セタスにつき、また、他のある一部はシナロア・カルテルに付いています。この二つに分かれた警察のグループはお互いに撃ち合いをしています。つまり、行政機関自体が暴力集団の一部になっているのです。その成り立ち方は分裂的で非常に混沌としています。

それは暴力の増加及び残酷化の原因となっています。現在、メキシコの暴力集団が行っている犯罪行為は麻薬取引に止まらず、移民者の人身売買、脅迫、商品偽造、密輸など22種類にも及びます。

これらの22に及ぶ犯罪行為はメキシコの暴力集団にとって大きな資産源となっています。金融機関の数々の報告によりメキシコの暴力集団はその資産を元にメキシコ国内だけではなく、52にも及ぶ国々の行政機関と結託していることがわかっています。彼らはこの52ヶ国内で、その地盤を固めているのです。

現在、情報機関のある報告によると、スペインやドイツにまでメキシコの暴力集団の存在が認められています。それらも集団は暴力的活動を行っていないものの、今日のシナロア・カルテルの繁栄に非常に重要な経済的役割を果たしています。

繰り返しますが、シナロア・カルテルのような犯罪組織が52にも及ぶ国にて政治家や企業を買収するためには、ドイツやスペインのような国々で闇資金を動かすことが必要です。

一見意外なように見えますが、犯罪組織は最終的に彼らの資産を隠す必要性が生じた場合には、法治国家を選択するのです。つまりは、公平な裁判官が存在し、そして予測し得る司法制度が機能している国々に自身の資産を預け、その安全を確保するのです。

さて、メキシコ政府はこういった状況の中で、街の中に兵士及び警察官を配置し、検事を増員するという極めて限られた手段で解決を図ろうとしています。しかし、暴力集団の資金(不動産、金融、農畜、鉱山業などの分野において大量に存在する彼らの正式的な会社)に対し一切措置を行おうとしないために、残念なことに彼らはすぐに買収されてしまうのです。

犯罪組織の資金に政府が介入しないことには至って簡単な理由があります。それは、これらの正式的な会社は選挙運動の援助資金の元になっているからです。メキシコ軍の情報機関によると、暴力集団が一部、または全体的に関与する選挙運動は65%にも及んでいます。

その結果、メキシコにおける民主主義の発展は支障を来しています。選挙の結果をよく観察するとそこに暴力集団の影響が及んでいることが見てとれるでしょう。当然その結果、政治的発展も遅れてをとっているのです。

この悲惨な状況に対して、メキシコ政府は弾圧という手段で立ち向かおうとしています。が、残念なことにその弾圧には、司法に乗取った制裁が伴っていないのです。それは文字通りただの弾圧でしかなく、法治国家が要する確固たる判決や控訴等がそこには存在していないのです。逮捕者の99%には判決が下りません。この数字は公式的な統計によるものですが、それはつまり、メキシコが無法状態であることを意味しています。

これは深刻な問題です。なぜなら弾圧を行うことによって不条理が生じるからです。政府が兵士や警察を派遣すればするほど、暴力集団は先に述べた隠匿資産でもって彼らをますます買収し、その増大した汚職や暴力を使い自身の組織を防衛するからです。その結果、非常に残念なことに、一連の極めて残虐な組織的暴力が生じているのです。

この増大した汚職や暴力の抑制に励む国々の行っている対策は国連のパレルモ協定に見事に述べられています。パレルモ協定とは犯罪組織の問題を対象とする目的で築かれた国連の協定です。
パレルモ協定には4つの重要な対策があります。その4つの対策を同時に適用した様々な政府は、暴力集団の抑制になにかしらの改善を証明しています。

第一の対策は司法制度に乗っ取った制裁を実現させることです。法治国家というものは、当たり前ではありますが、正しく機能する司法制度を要します。

被害者、容疑者共にその権利が尊重されるのが法治国家というものなです。
この残虐な状況を前にして私がなぜこんなにも人権の重要性を主張するのか多くの人は疑問を持つことでしょう。実際役人達にも個人的に言われることがあります。しかし私は彼らに対しこの様に返します。
人権の国際協定を綿密に尊重してこそ、市民たちは徐々に権力機関の正当性を知覚できるようになるのですそうして人々は検察が容疑者を告発する時に役立つような証拠を提供することを始めるでしょう。
この側面は公共政策の第一の柱ですが、現在のメキシコにおいてはそれが欠如しています。メキシコ政府の弾圧政策が機能しないのも、はやり司法制度が正しく機能していないからです。

あなた方に強調したい第二の重大な対策とは「社会的な予防」です。
「社会的な予防」とは決して単なる政治家の演説のネタなどではなく、実際に12歳から18歳ぐらい迄の少年たちを武装させ、ギャンググループに加入させてしまう社会的な原因に対し適切な対応を行うことです。

それらのギャンググループは超国家的、地域的、及び地元的範囲で存在しています。

少年の非行の原因として教育、薬物依存、家族の機能不全、地域環境などによる要因が挙げられます。政府や市民社会が団結してこれらの問題の改善に務めなければなりません。

現在イタリアではLIBERAという1200の市民団体からなるネットワークを通じて、バーリのように地方自治体と市民団体が団結して健康へのリスク、または教育問題、人生における可能性の欠如などに関するテーマへの取り組みを始めています。メキシコ政府においてもこのような取り組みを緊急に行うべきです

パレルモ協定においていわれる第三の重要な対策とは政治の腐敗に対する予防です。政治家を追求するために警察や検事をただ増やすだけでは政治の腐敗を解決することはできません。
必要なのは、それぞれの政党や派閥自身が協力し合い自制すること、自浄すること、そして蔓延している政治的腐敗を一掃することなのです。

メキシコの場合、右翼、左翼、中道を問わず腐敗がはびこっている状況にあります。

イタリアでは過去に政治浄化運動(「清廉」Manos Limpias)が行われました。同じく政治浄化運動に成功した国々があります。それらの国々では、第一に政界が自問自答し、また、政治的ルールを新たに設定することで、今日のメキシコで起きているような選挙運動における犯罪組織の資金投入を防ぐことに成功しました。

繰り返し言いますが、メキシコにおいてこのような運動は発展しておらず、選挙運動への暴力集団の介入の阻止、また、国が行う公開入札や政治領域への暴力集団の介入に対する予防も実施されていません。

政治的な保護のおかげで、暴力集団はその活動の場を内にも外にも広げることができるのです
パレルモ協定の第四の重要な対策は暴力集団が行っている公式的かつ合法的な経済活動で得る資産を凍結することにあります。
世界の68カ国の金融機関の報告書から、メキシコの国内総生産において67%の経済的分野に暴力集団の介入があることが明らかになりました。

これは何もメキシコだけで起きていることではなく、世界中で起こっていることなのです。しかしメキシコでは、暴力集団を経済的に解体するための対策を用いていないのです。そしてそれはマネーロンダリング対策だけでは十分ではありません

例えば、暴力集団が人身売買や麻薬、武器を運ぶために使用する乗り物や、またそれらに加えて密輸品、コピー商品が保管されている倉庫などは合法的に設立された会社が所有しているのです。

我々はそれらの会社を特定し、解体しなければなりません。これこそが犯罪組織(暴力集団)にとっての重要なロジスティックスなのです。

ここまでお話した4つの対策なしでは、メキシコを苦しめる一連の暴力や汚職の問題を抑制することは非常に困難であります。
当然のことながら、アメリカやヨーロッパ連合内における違法薬物の消費は常に暴力集団に利益を持らす要因となってきました。しかしながらメキシコ内で暴力問題が深刻化する以前も以後も、アメリカにおける麻薬の消費量はかわらず多いのです。

つまり北米内での麻薬消費による利潤は現在メキシコを苦しめる暴力の要因になり得ないのです。もちろん、米墨国境線のアメリカ側には一万二千もの銃砲を販売する店があります。しかし、それらも以前から既に存在していたのです。すべての原因を銃砲店に帰することもできないでしょう。

一つ注目すべき重要な要因があります。我々は何をもって一連のメキシコの暴力集団とイタリアの伝統的な暴力集団の違いを説明できるのか。またコロンビアの暴力集団との違いとは何か。
メキシコの暴力集団は、分かっているだけでも世界の52ヶ国に拡大しており、また22にも及ぶ犯罪を犯していることから非常に多様化していると言えます。それは、その集団が千の首を持っているようなものです。

それはつまり、かつてイタリアに存在していたようなピラミッド型の縦組織ではないということです。これと戦うのは非常に困難なことであります。なぜならそれらの集団は自立した小さなグループ群から構成されており、ある命令系統を通して本部と連携しているからなのです。Chapo Gúzmanがすべてではないのです。そこには、起業家や政治家の名前も載っているのです。

ここで重要なことは、まず、このメキシコの暴力組織集団を抑制する手段があることを認識することです。他のいくつかの国々で結果を出した公的政策は存在しているのです。そうして第二に、現在メキシコの政府が民主主義への政治的な移行期にある中、こうした暴力集団の抑制に対する政策を行うことができず苦しんでいる現実があります。それは、こういった政策を支援するべき立場にある企業家や政治家が同時に暴力集団の存在のおかげで利益を得ているからなのです。同じ事態が生じている国々の起業家や政治家たちは困難に立ち向かっています。つまりは、エリート層が、メキシコの中間層と同じ苦しみや痛みを被った時、初めてこの政策を始動すべく彼らは動き出すということです。

この痛み、更にこの暴力がスリム家(Telmexオーナー一族)Azcarraga家(Televisaオーナー一族), サリナス=プリエゴ(元大統領)家などに現実的に及んだ時、初めてこの政策は重大さを持つでしょう。彼らは必ずしも、暴力集団の犯す犯罪に手を貸したりしていませんし、またその責任が彼らにある訳ではありません。しかし、彼らはこれらの政策の実行の為に十分に力を貸しているとは言えない状況なのです。

そうして上院議員や代議義士もまたイタリアにて政治家たちが会員制の高級クラブに暴力組織の人間を招待していたのと同じ様に、彼らと深い関係を持っています。しかし、彼らがメキシコ市民の苦しみを経験した時、初めてこの政策は重要性を増していくのです。

しかし誠に残念な事に、メキシコはまだ、その状況にまで辿り着けてていません。これからもメキシコは痛みを伴うことになるでしょう。現在メキシコの政府は、国内の特定の暴力組織だけをターゲットとする解決方法に賭けています。しかしこれは決してうまくはいかないでしょう。たくさんの国内や外国の暴力集団が存在し、それらの集団は権限とメキシコ政府の獲得を巡り競争しているのです。そうしてこの22の違法的な商売とメキシコ政府の獲得を巡る競争が、残酷な暴力の原因となっているのです。

そこで万事解決策とでもいいましょうか、麻薬の使用を合法化しようとする案が存在しています。それはまるで大麻を合法化すれば、麻薬組織のボスがこの世からきれいさっぱり消滅するかのような案ですが、そんなことはあり得ないでしょう。

これらの暴力集団はあまりにも多様化していますし、その上、麻薬の合法化は医療政策としては議論に価するでしょうが、それは制度的にしっかりとした足場がある国々に限ってのことで、それをもたないメキシコにとっては暴力集団への有効な対抗策にはならない でしょう。

最初の足場として、健康や労働、公共事業や教育などを扱い、例えば(註:麻薬の合法化の中でも、麻薬中毒が増えないように)イタリアのように市民社会の協力の元で行う人間の安全のための、健康、労働、公共事業及び教育などを扱う政府の省庁で、社会的な非合法薬物の予防政策に取り組むことです。

しかしメキシコには、そのような薬物予防政策は存在しません。仮に社会的な予防政策抜きで麻薬の合法化を許したりすれば、麻薬の需要が増え、消費が増え、死人の数が増え、中毒者が増えるだけのことでしょう。そして第二に、麻薬管理の囲い込みの重要性が挙げられます。

メキシコには己が持つ抗生物質とアスピリンを調整して使う力がありません。そういった意味では、麻薬は、将来的には合法的に使用できるようになる可能性はあるにせよ、現時点で合法化を行うことはかなり難しいでしょう。この政策は一見、魅力的であり、いかにも良策らしくみえますが、ブーメランのように跳ね返ってくることも十分にあり得うり、そのような政策を行う前には、まず、国家をしっかりと制度化するべ きなのです。
繰り返しますが、この政策は医療の分野においては、素晴らしい案かも知れませんが、しかしこのヨー ロッパ、アジア、アフリカへ勢力を伸ばしている暴力集団という巨大な怪物を抑制するための政策ではありません。

ご静聴ありがとうございました。


 
Temas: Edgardo Buscaglia - Paradoja de la represión...

*Edgardo Buscaglia の提案が実行されてきている
13.5.2013 Libera: la sociedad civil contra la mafia en el mundo
*La detención del Z-40 parece pactada con el gobierno de EPN: Buscaglia

2012年1月8日日曜日

リディア・カチョ氏のカンクンにある「レフヒオ」が閉館。理由は資金不足と危険のため。児童売春網と闘っている女性記者の「レフヒオ」は、被害者の駆け込み寺だった。閉館の悲しいニュースは Nuestra Aparente Rendición の Lolita Bosch からメール経由で入った。リディア・カチョ氏の今までの努力や、彼女への支援を行った多くの人々に感謝したい。
*28.5.2012 La trata de personas se rige por la ley del mercado http://america.infobae.com/notas/48076-La-trata-de-personas-se-rige-por-leyes-de-mercado